2023年末の北京から見た中国マーケティングの行方

2023年末の北京は、月の中旬に大雪が降り、その後寒波の影響で気温はマイナス8度から16度。

そんな今年のクリスマスの西单、三里屯、国贸を散歩してみるとあきらかに私の体感ですがコロナ前の2018年ほどの人出感じません。

まるで人口が減ったかのように街は寂しく感じます。寒さということもあるかもですが(クリスマスの頃には寒波は和らぎました)、ネット販売がコロナ禍に拡大し、人々はオフラインで買い物をする習慣が減ったのでしょうか。

昔より寂しいと感じるクリスマスの北京の西单と三里屯

2023年は、アフターコロナとして幕開け。前半は、これまでコロナで止まっていたプロジェクトが動き出し、空きビルだったところも徐々に店舗物件が立ち上がり、ようやくコロナが終わったなぁと思う一年でした。

夏には団体旅行が解禁され、いよいよインバウンドも元に戻るか!と思いましたが、年の後半の処理水問題。

日系の料理屋さんが大きな打撃を受けました。輸入に関しても水を差す形になり小売店さんも大きな影響を受けました。

それと同じくして、年の暮れにかけてはソーシャルの動画には不払いの問題や買った借金物件をチャラにする政策が出たなどという情報が出回り、庶民は来年は投資からリスクのない最低限の生活を求める傾向が強くなりました。余計なものは買わず、浪費せず。必要なものだけ買おう。仕事も現状維持なら御の字。リスクのあることはせず多くは求めない。という流れです。

お金の使い方がよりシビアになったといえる一方、本当に価値があるものには、投資、購入するという流れも見えます。

日本に行ったら爆買いは衰えていないと聞いています。

今日本でできるインバウンドマーケティングは、いかに日本に来る多くの中国人に日本のブランドを訴求できるかが重要です。

また、中国で営業されている企業様におかれましても、自社のファンを作ることが早急に求められています。

如何に面白く見せるか?

ファンになればよりいいサービスを受けられる。先にいい情報が入るというサービスこそが中国人に刺さります。

また、商品においてもプレミアム性のあるもの。ウイスキーやフィギュアがそうでしたが、所有しておくと中古市場で価値がつくものに対して中国人は敏感です。

弊社では、こういった商品やサービスを紹介するために、販売するために、自社の公式アカウントでフォロアーを集め、ファンにすることこそが中国での最短のマーケティングと考えます。

来年も引き続き中国向けソーシャルマーケティングサービスを通してお客様のファン作りをサポートしてまいります。

本年より、ソーシャルダイレクトマーケティングサービスは、RED、抖音、WEIBOに対しても開始しました。是非ご相談ください。

景気も寒いけど天気も寒い。と北京の人たちは揶揄していますが、ホットなファンビジネスはますますのトレンドになると確信する一年でした。

マーケティングの二極化が進みそうです。

みなさま良いお年をお迎えください。

2023 北京のアブソリュートゼロ一同より。

投稿者プロフィール

HAIBARA Chikara
HAIBARA ChikaraCTO、副総経理
最近、新しい生活方式が出てきたことで身の回りのことも変わっています。そもそも変化の多い中国で今しなければならないことを皆様と一緒に考え提案して参ります。